2016年12月22日
第六回、武雄市探訪<最終回>
〔武雄で人気の『あん梅』でしっとり〕
武雄で呑むならここ!と、人気の高い
「あん梅」へ。
今回の武雄探訪にあたり、武雄に住む人や様々な記事などで、料理の評判はもちろん、日本酒や器の組み合わせもピカ一という情報を入手して選んだ1軒なのだ。
楽しみで楽しみでたまらなかった分、気合いもマンマン。
予約時に、親切に応対してもらったものの、初のお店はやはりドキドキ。
扉をそうっと開けてみる。
「いらっしゃいませー」
「予約をしていた庄島ですが…」
笑顔の素敵な女性が席に案内してくれた。
ここから先は、目と舌と鼻、そして心が喜ぶ時間のはじまり、はじまり~♪
『あん梅』は武雄温泉街に佇む料理屋で、ご主人が開業して10年になる。
店のポリシーは、天然ものの魚とそれに合う器を選び、日本酒を楽しんでもらうこと。
その思いは、店に置かれた焼き物や食器を見れば、言葉なくしても伝わってくる。
シゲル:よかねー、よかねー、ここは。
みずえ:そうですね、入った瞬間に好きになりました。
シゲル:最初は、何にする? 私は「鍋島」でいこうかな。
みずえ:じゃあ、私は東一で。
乾杯酒は、鍋島純米吟醸山田錦と東一純米吟醸ワイン樽に決定。
お酒に合わせて酒器を選んで出してくれる。
鍋島は美しいラインのエッグシェルのワイングラスで出してもらった。
器の一つ一つに感動していると、ご主人が「これは●●窯で、これは○○窯で特注しました」と店で扱っている器の窯元について説明してくれる。
器に対する知識や造詣が深く、料理や酒との組み合わせを大切にしていることがよくわかる。
突き出しの蕪の煮物でカンパーイ。
蕪もまた、箸を入れた瞬間ほろっとほどけて、みずえの心もほどけそう…。
品書きは、店頭に書き出された旬の魚介類を使った料理と通常メニューから選ぶ。
天然ものの魚介類を使用するというこだわりで、素材が一番いい状態で出してくれる。
また、日本酒は純米酒か純米吟醸を選んでいるという。
刺身盛り合わせは、有田の真光(しんこう)窯に盛られていた。
網目に編み込んだ側面が特徴的で、重厚感のある器に刺身も喜んでいるように見えた。
天ぷらを注文した。
ここまでこだわったご主人のことだから、揚げたてをひとつずつ出してもらえるというのは、まだ想定の範囲内としても、心を鷲づかみにされたのは、その内容。
季節によって変わる天ぷらの素材は、この日は、干し柿、ダイコクシメジ、安納芋、下仁田ネギ、と普通の天ぷらでは出ないようなものだったこと。
サプライズも大切だということを、教えてもらった。
店で出されていた佐賀の日本酒は、全て注文して、好みの酒器で堪能。
基峰鶴の純米吟醸には、有田の金善窯のぐい飲みを、
古伊万里 前には珍しい木の器を合わせてもらった。
縁の薄い削りが唇に心地よくフィットし、酒がほのかな木の香りと共にすうっと口に移っていく。
お酒ごとに酒器を変え、味わい豊かに愉しめるとあれば、酒好きの心を掴まないワケはない。
シゲルとみずえは、すっかりあん梅のファンになり、
「よし、プライベートでも絶対に行くぞー」
と再来を誓うほどだった。
〆に頼んださば寿司には、
万齢の特別純米酒をお燗で。
あん梅の名前が入った燗すずめで温度を調整する。
なんと至福のひとときだろう。
この日、カウンターにはシゲルとみずえと一人の東京からの旅行客が座っていたが、あまりの楽しさに佐賀の酒と器の話で盛り上がり、いい酒縁をいただいた。
武雄の酔いどころ 「あん梅」はかなりよかあん梅の店だった。
JR武雄温泉駅までの道すがら、シゲルとみずえは、武雄のプチ旅を回想する・・・・・
シゲル:武雄には、古いものと新しいものがうまくミックスしているような不思議な魅力があるねー、みずえちゃん。
みずえ:武雄は、佐賀県内でも長崎や佐世保にも近く、場所柄、外国の文化をいち早く取り入れるなど武雄独自の文化発信や改革など、独自の路線が生まれやすい環境だったのじゃないかしら?
シゲル:そういえば斬新な取り組みの多かよねー。3000年の巨木もあれば、日本最古の木造公衆浴場もあるかと思えば、斬新な複合型図書館をつくったり、ユニークな課が市役所にあったり…。御船山のそばに競輪場もあっしね。いろいろあってよか塩梅たいね。
みずえ:あ、塩梅とか言いながら、甘い物を食べるのを忘れていました、シゲルさん!
シゲル:ありゃりゃ、温泉にゆっくい浸かって甘かと食ぶっ暇のなかったね。持って帰るなら何だろう?take out なーんちゃってね
みずえ:持って帰るなら 三喜堂のおはぎを買って帰りたかったー。でも、もうタイムアウトです
シゲル:次回 take one bite(一口食べる)するバイ。
みずえ:おあとがよろしいようで
楼門が似合うシゲルさん(JR武雄温泉駅)
この日のオーダー
鍋島純米吟醸山田錦 800円
東一純米吟醸 ワイン樽 1200円
古伊万里前 純米酒 800円
万齢 特別純米酒 700円(お燗で)
基峰鶴純米吟醸 雄町 800円
造り盛り合わせ 1500円
酢ガキ 650円
天ぷら 800円くらい~(時価)
合計 10540円
※仕入れによって価格が変わることがあります
(了)
武雄市探訪<その1>へ
武雄市探訪<その2>へ
(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
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武雄で呑むならここ!と、人気の高い
「あん梅」へ。
今回の武雄探訪にあたり、武雄に住む人や様々な記事などで、料理の評判はもちろん、日本酒や器の組み合わせもピカ一という情報を入手して選んだ1軒なのだ。
楽しみで楽しみでたまらなかった分、気合いもマンマン。
予約時に、親切に応対してもらったものの、初のお店はやはりドキドキ。
扉をそうっと開けてみる。
「いらっしゃいませー」
「予約をしていた庄島ですが…」
笑顔の素敵な女性が席に案内してくれた。
ここから先は、目と舌と鼻、そして心が喜ぶ時間のはじまり、はじまり~♪
『あん梅』は武雄温泉街に佇む料理屋で、ご主人が開業して10年になる。
店のポリシーは、天然ものの魚とそれに合う器を選び、日本酒を楽しんでもらうこと。
その思いは、店に置かれた焼き物や食器を見れば、言葉なくしても伝わってくる。
シゲル:よかねー、よかねー、ここは。
みずえ:そうですね、入った瞬間に好きになりました。
シゲル:最初は、何にする? 私は「鍋島」でいこうかな。
みずえ:じゃあ、私は東一で。
乾杯酒は、鍋島純米吟醸山田錦と東一純米吟醸ワイン樽に決定。
お酒に合わせて酒器を選んで出してくれる。
鍋島は美しいラインのエッグシェルのワイングラスで出してもらった。
器の一つ一つに感動していると、ご主人が「これは●●窯で、これは○○窯で特注しました」と店で扱っている器の窯元について説明してくれる。
器に対する知識や造詣が深く、料理や酒との組み合わせを大切にしていることがよくわかる。
突き出しの蕪の煮物でカンパーイ。
蕪もまた、箸を入れた瞬間ほろっとほどけて、みずえの心もほどけそう…。
品書きは、店頭に書き出された旬の魚介類を使った料理と通常メニューから選ぶ。
天然ものの魚介類を使用するというこだわりで、素材が一番いい状態で出してくれる。
また、日本酒は純米酒か純米吟醸を選んでいるという。
刺身盛り合わせは、有田の真光(しんこう)窯に盛られていた。
網目に編み込んだ側面が特徴的で、重厚感のある器に刺身も喜んでいるように見えた。
天ぷらを注文した。
ここまでこだわったご主人のことだから、揚げたてをひとつずつ出してもらえるというのは、まだ想定の範囲内としても、心を鷲づかみにされたのは、その内容。
季節によって変わる天ぷらの素材は、この日は、干し柿、ダイコクシメジ、安納芋、下仁田ネギ、と普通の天ぷらでは出ないようなものだったこと。
サプライズも大切だということを、教えてもらった。
店で出されていた佐賀の日本酒は、全て注文して、好みの酒器で堪能。
基峰鶴の純米吟醸には、有田の金善窯のぐい飲みを、
古伊万里 前には珍しい木の器を合わせてもらった。
縁の薄い削りが唇に心地よくフィットし、酒がほのかな木の香りと共にすうっと口に移っていく。
お酒ごとに酒器を変え、味わい豊かに愉しめるとあれば、酒好きの心を掴まないワケはない。
シゲルとみずえは、すっかりあん梅のファンになり、
「よし、プライベートでも絶対に行くぞー」
と再来を誓うほどだった。
〆に頼んださば寿司には、
万齢の特別純米酒をお燗で。
あん梅の名前が入った燗すずめで温度を調整する。
なんと至福のひとときだろう。
この日、カウンターにはシゲルとみずえと一人の東京からの旅行客が座っていたが、あまりの楽しさに佐賀の酒と器の話で盛り上がり、いい酒縁をいただいた。
武雄の酔いどころ 「あん梅」はかなりよかあん梅の店だった。
JR武雄温泉駅までの道すがら、シゲルとみずえは、武雄のプチ旅を回想する・・・・・
シゲル:武雄には、古いものと新しいものがうまくミックスしているような不思議な魅力があるねー、みずえちゃん。
みずえ:武雄は、佐賀県内でも長崎や佐世保にも近く、場所柄、外国の文化をいち早く取り入れるなど武雄独自の文化発信や改革など、独自の路線が生まれやすい環境だったのじゃないかしら?
シゲル:そういえば斬新な取り組みの多かよねー。3000年の巨木もあれば、日本最古の木造公衆浴場もあるかと思えば、斬新な複合型図書館をつくったり、ユニークな課が市役所にあったり…。御船山のそばに競輪場もあっしね。いろいろあってよか塩梅たいね。
みずえ:あ、塩梅とか言いながら、甘い物を食べるのを忘れていました、シゲルさん!
シゲル:ありゃりゃ、温泉にゆっくい浸かって甘かと食ぶっ暇のなかったね。持って帰るなら何だろう?take out なーんちゃってね
みずえ:持って帰るなら 三喜堂のおはぎを買って帰りたかったー。でも、もうタイムアウトです
シゲル:次回 take one bite(一口食べる)するバイ。
みずえ:おあとがよろしいようで
楼門が似合うシゲルさん(JR武雄温泉駅)
この日のオーダー
鍋島純米吟醸山田錦 800円
東一純米吟醸 ワイン樽 1200円
古伊万里前 純米酒 800円
万齢 特別純米酒 700円(お燗で)
基峰鶴純米吟醸 雄町 800円
造り盛り合わせ 1500円
酢ガキ 650円
天ぷら 800円くらい~(時価)
合計 10540円
※仕入れによって価格が変わることがあります
(了)
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(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
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Posted by シゲルとみずえ at 14:36│Comments(0)
│佐賀酒探訪