2017年03月15日
第九回、多久・小城探訪<その2>
〔 かつての酒蔵には酒造りの道具や資料がズラリ! 〕
~酒ファンにはたまりません~
国道203号線沿い、知っている人もいるだろう、「大平庵」だ。
このお店は、そば処として有名なお店で、佐賀の酒への造詣も深く、お昼からでもお酒が楽しめる佐賀酒ファンにはたまらない店だ。
地元のお客を対象に、定期的に「のん兵衛会」という佐賀酒イベントを開催し、料理と日本酒を一緒に楽しむための情報発信に努めている。
なぜにここまで日本酒への理解があるのかというと、この店の歴史をさかのぼると合点がいく。
店の先祖をたどると、その昔この家は酒蔵で「大平」という銘柄の酒を醸していた。
それが、一代前に造りを休止し、かつての蔵だった場所が飲食店になり、一部は、「酒蔵資料館」として、酒の歴史と文化を伝えているのだ。
食事の前に酒蔵資料館を拝見。
当主の武田耕一さんに案内してもらった。
築90年を超える蔵には、木桶や櫂、樽などが所狭しと展示されており、酒造りの名残りを肌で感じることができる。
佐賀県内にあった酒蔵の昔のラベルも展示されており、珍しいものにも出会える。
酒にちなんだ情報がぎっしり詰まっている資料館では、試飲や佐賀酒の販売も行われている。
酒の薫りをいち早く察知したシゲルは、美味しそう~に佐賀の酒を堪能していた。
お腹も空いたことだし、そろそろ食事処のほうへ行くとしましょうか……。
天井の梁が歴史を感じさせる趣のある店内。
「そば、日本酒、そば、日本酒」
と呪文のように唱えるシゲルをなだめ、席につく。
通常のメニュー以外にも、季節のお酒が入荷することもあると聞き、旬の酒をオーダーした。
升の中にグラスを置いて、酒瓶からトクトクトクと酒を注いでくれる。
なみなみと注がれている中、「もっきり酒というんですよ」とスタッフの方の説明がついた。
言い間違えはダメよ、「もっきり酒」
「盛り切り」が語源の「もっきり酒」、
まさに、ビンからなみなみと注ぐことを言う。
飲み方にコレといった決まりはないものの、こぼさず、綺麗に飲みたいもの。
となると、まずは、口をグラスに近づけて、こぼれない程度に飲んでからスタートする方がいい。
そうすると手に持つことができるようになり、飲み進め、グラスの中が減ってきたら、また升からグラスに移して飲むという動作を繰り返すとよい。
升ごと飲むのも、もちろん間違いではない。
もっきりを2種並べ、お互いどちらから呑もうか選んでいる時の至福のひと時よ!
「どちらから飲もうかしら、、、」と、うっとり顔のみずえ・・・
アテに頼んだものは、お酒に合うものばかり。
春を運ぶ菜の花の天ぷら。
春を運ぶ菜の花の天ぷらに、東鶴の荒走りがよく合う。
味噌カツは名古屋を思わせるが、ご当地多久の孔子味噌研究会でつくられた味噌を使用した、佐賀メニュー。
味噌と日本酒、合わないわけがない。
素晴らしい組み合わせに、昼間から呑んでしまう二人。
もっきりの日本酒で、早くもほろ酔いモードになった。
多久市は、炭鉱町として栄えた町。
往時の賑わいは影をひそめ、今では静かな町という印象を受ける。
だが、ここ最近では、多久駅の駅舎を始め周辺の再開発が進み、新しい住宅も増えてきている。
駅と隣接する「あいぱれっと」は、カフェやお洒落な雑貨や屋さん、図書コーナーやフリースペースなど、市民が集まり活動できる場所として機能している。
珍しいところでは、ボルダリングができるスペースがあり、申し込みをすれば、無料でボルダリング体験ができる。
決して万歳しているわけではありません・・・
運動不足解消にもいいかも。
■大平庵
多久市東多久町別府4650
0952-76-2455
11:00~21:00
休 第2火曜
東鶴 荒走り 800円
高砂 原酒 800円
大和 生 750円
味噌カツ 780円
ざるそば 610円
揚げ出しそばがき 480円
菜の花天ぷら 780円
【つづく】
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多久・小城探訪<最終回>へ
(執筆:みずえ,挿絵:シゲル)
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~酒ファンにはたまりません~
国道203号線沿い、知っている人もいるだろう、「大平庵」だ。
このお店は、そば処として有名なお店で、佐賀の酒への造詣も深く、お昼からでもお酒が楽しめる佐賀酒ファンにはたまらない店だ。
地元のお客を対象に、定期的に「のん兵衛会」という佐賀酒イベントを開催し、料理と日本酒を一緒に楽しむための情報発信に努めている。
なぜにここまで日本酒への理解があるのかというと、この店の歴史をさかのぼると合点がいく。
店の先祖をたどると、その昔この家は酒蔵で「大平」という銘柄の酒を醸していた。
それが、一代前に造りを休止し、かつての蔵だった場所が飲食店になり、一部は、「酒蔵資料館」として、酒の歴史と文化を伝えているのだ。
食事の前に酒蔵資料館を拝見。
当主の武田耕一さんに案内してもらった。
築90年を超える蔵には、木桶や櫂、樽などが所狭しと展示されており、酒造りの名残りを肌で感じることができる。
佐賀県内にあった酒蔵の昔のラベルも展示されており、珍しいものにも出会える。
酒にちなんだ情報がぎっしり詰まっている資料館では、試飲や佐賀酒の販売も行われている。
酒の薫りをいち早く察知したシゲルは、美味しそう~に佐賀の酒を堪能していた。
お腹も空いたことだし、そろそろ食事処のほうへ行くとしましょうか……。
天井の梁が歴史を感じさせる趣のある店内。
「そば、日本酒、そば、日本酒」
と呪文のように唱えるシゲルをなだめ、席につく。
通常のメニュー以外にも、季節のお酒が入荷することもあると聞き、旬の酒をオーダーした。
升の中にグラスを置いて、酒瓶からトクトクトクと酒を注いでくれる。
なみなみと注がれている中、「もっきり酒というんですよ」とスタッフの方の説明がついた。
言い間違えはダメよ、「もっきり酒」
「盛り切り」が語源の「もっきり酒」、
まさに、ビンからなみなみと注ぐことを言う。
飲み方にコレといった決まりはないものの、こぼさず、綺麗に飲みたいもの。
となると、まずは、口をグラスに近づけて、こぼれない程度に飲んでからスタートする方がいい。
そうすると手に持つことができるようになり、飲み進め、グラスの中が減ってきたら、また升からグラスに移して飲むという動作を繰り返すとよい。
升ごと飲むのも、もちろん間違いではない。
もっきりを2種並べ、お互いどちらから呑もうか選んでいる時の至福のひと時よ!
「どちらから飲もうかしら、、、」と、うっとり顔のみずえ・・・
アテに頼んだものは、お酒に合うものばかり。
春を運ぶ菜の花の天ぷら。
春を運ぶ菜の花の天ぷらに、東鶴の荒走りがよく合う。
味噌カツは名古屋を思わせるが、ご当地多久の孔子味噌研究会でつくられた味噌を使用した、佐賀メニュー。
味噌と日本酒、合わないわけがない。
素晴らしい組み合わせに、昼間から呑んでしまう二人。
もっきりの日本酒で、早くもほろ酔いモードになった。
多久市は、炭鉱町として栄えた町。
往時の賑わいは影をひそめ、今では静かな町という印象を受ける。
だが、ここ最近では、多久駅の駅舎を始め周辺の再開発が進み、新しい住宅も増えてきている。
駅と隣接する「あいぱれっと」は、カフェやお洒落な雑貨や屋さん、図書コーナーやフリースペースなど、市民が集まり活動できる場所として機能している。
珍しいところでは、ボルダリングができるスペースがあり、申し込みをすれば、無料でボルダリング体験ができる。
決して万歳しているわけではありません・・・
運動不足解消にもいいかも。
■大平庵
多久市東多久町別府4650
0952-76-2455
11:00~21:00
休 第2火曜
東鶴 荒走り 800円
高砂 原酒 800円
大和 生 750円
味噌カツ 780円
ざるそば 610円
揚げ出しそばがき 480円
菜の花天ぷら 780円
【つづく】
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(執筆:みずえ,挿絵:シゲル)
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Posted by シゲルとみずえ at 15:17│Comments(0)
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