2016年12月28日
第七回、本丸編<その2>
〔水ヶ江ふるかわで有明海の珍味と佐賀ん酒〕
佐賀城本丸歴史館、さがレトロ館、NHK佐賀放送局などを横目に、復元中の佐賀城東堀を過ぎ、龍谷高校の北通りへ。
ヒェー、キェーと剣道部の甲高い気合を聞きながら我らも酒道の修行を重ねるべく気合を入れ直してふるかわへ。
日本料理のふるかわがある水ケ江は昔の武家屋敷町会所小路の南側、近くには大隈重信侯の生家や記念館もある落ち着いた住宅地だ。
ふるかわは有明海の珍味を出すことで有名な料理屋、最近は美味しい佐賀酒も充実していると聞く。
大いに期待したい。
この辺り、お城の東は江戸時代には有明海から佐賀江を通って船で上って佐賀城下に物資を運んだ川港があった今宿や柳町、材木町など、かつて賑わいを見せた所も近い。
室園遊郭もあったという、、、。
ふるかわのある場所も古くは南十間端といい堀があったらしい。
白山や愛敬などの現在の盛り場とも違い、佐賀城下の懐深くちょっと落ち着いて地元ならではの酒肴を楽しむにはぴったりなのだ。
まるで佐賀酒城本丸の奥深くに潜入した忍者のような気分だ。
佐賀は忍者の里だとかねがね思っているシゲル。
だって、伊賀、甲賀、佐賀と言うではないか。
嬉野の肥前夢街道には元祖忍者村もあり山口佐賀県知事も全国忍者協議会の副会長をされているとか。
神埼市出身のエガちゃんこと江頭2:50の『エガ忍者?』だっているし、、、
さしずめみずえちゃんは佐賀酒忍者くノ一。
せーのとふるかわの暖簾を潜る。
ふるかわのロゴは愛敬の地酒の名店である居酒屋ふるかわと共通。
愛敬の店とは親戚だ。
区別するためアイフル、 みずふると愛称で呼んだのは他ならぬシゲルだった。
いつの間にか佐賀の町でも愛称のみずふるで通るようになったから不思議だ。
ここは佐賀酒忍者にとっては
“酒ては通れぬ道”
なのだ。
カウンターに陣取り、早速お酒を注文。
店主オススメの
「万齢 純米吟醸 寿限無」
と
「大和 蔵出し限定の純米吟醸」
をいただく。
大和がすっきりして優しく飲みやすいのに対し、万齢ははっきりとしたインパクトが感じられる好対照な組み合わせに呑み比べが楽しい。
お通しは、飯ダコとクチゾコの南蛮漬け。
ともに有明海のもので味がよく沁みて美味しい。
メニューの白板からこれも四代目店主古川真浩さんが一押しの、この季節ならではの有明海のハゼ(佐賀ではハシクイと呼ぶ)を刺身にしていただくことにした。
通常は煮付けだが、新鮮な肉厚な上物は刺身ができるとのこと。
嬉しい。
歯ごたえがよく美味。
うーんこれは美味いと舌が鳴る。
これで一杯やれるとは酒飲み冥利につきる。
他にもアミツケ、ニシン貝、貝柱の燻製チーズなど酒飲みにはたまらないお酒のアテ、有明海の珍味を少しずつ出してもらう。
これにはやっぱり燗酒が合うと思い、窓乃梅を上燗にしてもらう。
窓乃梅は有明海に近い久保田町にある元禄年間創業の佐賀最古の蔵だ。
地元のお酒には地元の肴が合うのは当たり前だが、その組み合わせを堪能できる機会は多くなく貴重だ。
カウンターの席には地元の海苔漁師さん(佐賀では海苔師と呼ぶ)がお見えになったので、ひとしきり有明海の海苔やワラスボなど珍魚の話題で盛り上がる。
なんとのり酒、スボ酒もいただけるという。
こうなったら勢いが止まらない。
今年の新酒もいただくことにした。
東鶴純米おりがらみ生
と
基峰鶴純米無ろ過生。
最近人気急上昇中の両蔵の新酒の饗宴には、シゲルもみずえも、旨すぎて、旨すぎて、もう参った!であった。
ディープな佐賀の酒席はまたしても素晴らしい酒縁をいただいてすっかり満足なシゲルとみずえだった。
もっと飲みたい、酔いたいところだが、お酒は適量が肝心。
きれいにフィニッシュと行こう。
あれっ、くノ一忍者のみずえちゃん、どこ行ったのかな。
さすが昔佐賀北高陸上部だっただけのことはある。
遁走の術、雲隠れを使ったらしい。
佐賀藩鍋島家の武家の心構えを説いた葉隠に、
『打ち上がり綺麗に』
とある。
お酒はほどほどに品良くと言ったところだろうか。
間違っても酔って醜態を晒したりすることのないように戒めたい。
そいぎね~。
○古川料理店
・佐賀市水ヶ江2丁目16−53.
・電話番号: 0952-23-4259
・水曜日店休
・午後6時~
・大和吟醸二分の一、350円、万齢純米吟醸寿限無二分の一、350円、東鶴純米吟醸2分の一、300円、基峰鶴純米吟醸二分の一、300円、窓乃梅純米一合、600円、
・飯蛸400円、クチゾコ南蛮400円、アミツケ300円、ハシクイ刺し2000円、ニシン貝400円、おにぎり200円
※ハシクイは要予約
※エガ忍者?が登場する『朝ご藩』動画
http://www.asago-han.jp/
【つづく】
本丸編探訪<その1>へ
本丸編探訪<佐賀酒忘年会>へ
(執筆・挿し絵:シゲル)
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佐賀城本丸歴史館、さがレトロ館、NHK佐賀放送局などを横目に、復元中の佐賀城東堀を過ぎ、龍谷高校の北通りへ。
ヒェー、キェーと剣道部の甲高い気合を聞きながら我らも酒道の修行を重ねるべく気合を入れ直してふるかわへ。
日本料理のふるかわがある水ケ江は昔の武家屋敷町会所小路の南側、近くには大隈重信侯の生家や記念館もある落ち着いた住宅地だ。
ふるかわは有明海の珍味を出すことで有名な料理屋、最近は美味しい佐賀酒も充実していると聞く。
大いに期待したい。
この辺り、お城の東は江戸時代には有明海から佐賀江を通って船で上って佐賀城下に物資を運んだ川港があった今宿や柳町、材木町など、かつて賑わいを見せた所も近い。
室園遊郭もあったという、、、。
ふるかわのある場所も古くは南十間端といい堀があったらしい。
白山や愛敬などの現在の盛り場とも違い、佐賀城下の懐深くちょっと落ち着いて地元ならではの酒肴を楽しむにはぴったりなのだ。
まるで佐賀酒城本丸の奥深くに潜入した忍者のような気分だ。
佐賀は忍者の里だとかねがね思っているシゲル。
だって、伊賀、甲賀、佐賀と言うではないか。
嬉野の肥前夢街道には元祖忍者村もあり山口佐賀県知事も全国忍者協議会の副会長をされているとか。
神埼市出身のエガちゃんこと江頭2:50の『エガ忍者?』だっているし、、、
さしずめみずえちゃんは佐賀酒忍者くノ一。
せーのとふるかわの暖簾を潜る。
ふるかわのロゴは愛敬の地酒の名店である居酒屋ふるかわと共通。
愛敬の店とは親戚だ。
区別するためアイフル、 みずふると愛称で呼んだのは他ならぬシゲルだった。
いつの間にか佐賀の町でも愛称のみずふるで通るようになったから不思議だ。
ここは佐賀酒忍者にとっては
“酒ては通れぬ道”
なのだ。
カウンターに陣取り、早速お酒を注文。
店主オススメの
「万齢 純米吟醸 寿限無」
と
「大和 蔵出し限定の純米吟醸」
をいただく。
大和がすっきりして優しく飲みやすいのに対し、万齢ははっきりとしたインパクトが感じられる好対照な組み合わせに呑み比べが楽しい。
お通しは、飯ダコとクチゾコの南蛮漬け。
ともに有明海のもので味がよく沁みて美味しい。
メニューの白板からこれも四代目店主古川真浩さんが一押しの、この季節ならではの有明海のハゼ(佐賀ではハシクイと呼ぶ)を刺身にしていただくことにした。
通常は煮付けだが、新鮮な肉厚な上物は刺身ができるとのこと。
嬉しい。
歯ごたえがよく美味。
うーんこれは美味いと舌が鳴る。
これで一杯やれるとは酒飲み冥利につきる。
他にもアミツケ、ニシン貝、貝柱の燻製チーズなど酒飲みにはたまらないお酒のアテ、有明海の珍味を少しずつ出してもらう。
これにはやっぱり燗酒が合うと思い、窓乃梅を上燗にしてもらう。
窓乃梅は有明海に近い久保田町にある元禄年間創業の佐賀最古の蔵だ。
地元のお酒には地元の肴が合うのは当たり前だが、その組み合わせを堪能できる機会は多くなく貴重だ。
カウンターの席には地元の海苔漁師さん(佐賀では海苔師と呼ぶ)がお見えになったので、ひとしきり有明海の海苔やワラスボなど珍魚の話題で盛り上がる。
なんとのり酒、スボ酒もいただけるという。
こうなったら勢いが止まらない。
今年の新酒もいただくことにした。
東鶴純米おりがらみ生
と
基峰鶴純米無ろ過生。
最近人気急上昇中の両蔵の新酒の饗宴には、シゲルもみずえも、旨すぎて、旨すぎて、もう参った!であった。
ディープな佐賀の酒席はまたしても素晴らしい酒縁をいただいてすっかり満足なシゲルとみずえだった。
もっと飲みたい、酔いたいところだが、お酒は適量が肝心。
きれいにフィニッシュと行こう。
あれっ、くノ一忍者のみずえちゃん、どこ行ったのかな。
さすが昔佐賀北高陸上部だっただけのことはある。
遁走の術、雲隠れを使ったらしい。
佐賀藩鍋島家の武家の心構えを説いた葉隠に、
『打ち上がり綺麗に』
とある。
お酒はほどほどに品良くと言ったところだろうか。
間違っても酔って醜態を晒したりすることのないように戒めたい。
そいぎね~。
○古川料理店
・佐賀市水ヶ江2丁目16−53.
・電話番号: 0952-23-4259
・水曜日店休
・午後6時~
・大和吟醸二分の一、350円、万齢純米吟醸寿限無二分の一、350円、東鶴純米吟醸2分の一、300円、基峰鶴純米吟醸二分の一、300円、窓乃梅純米一合、600円、
・飯蛸400円、クチゾコ南蛮400円、アミツケ300円、ハシクイ刺し2000円、ニシン貝400円、おにぎり200円
※ハシクイは要予約
※エガ忍者?が登場する『朝ご藩』動画
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【つづく】
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Posted by シゲルとみずえ at 15:00│Comments(0)
│佐賀酒探訪