2016年10月21日
第四回、伊万里探訪<最終回>
〔伊万里トンテントン間近 祭りと食を満喫しよう!〕

10月は、1年の中で伊万里っ子にとって特別な月である。
それは、日本三大喧嘩まつりのひとつ「伊万里トンテントン」が開催されるから。
にわか勉強の叩き込み情報だが、この祭りは、伊万里川河畔にあった香橘(こうきつ)神社と戸渡嶋(ととしま)神社でそれぞれ行われていた御神幸(ごしんこう)祭から、南北朝時代の故事になぞらえ、荒神輿を楠木方、団車を足利方に見立てて合戦をしたというのが始まりといわれている。
昭和30年代には合祀され、伊萬里神社と改称し、この神社の御神幸祭を町では伊万里くんちと称して現在も祭りを継承している。

楼門
トンテントンの名前は、祭りで打ちならす太鼓の音から由来している。
見どころは、祭りの最終日に繰り広げられるクライマックスを飾る「川落とし」である。
双方の神輿と団車が組み合ったまま川に落ち、陸に早く上がった方が勝ちとなる。
組み合いをしたまま川に落ちる様子は、伊万里っ子たちの心意気であり、伝統の重みを感じさせる圧巻の光景だ。

写真協力:伊万里ケーブルテレビ株式会社
祭りに参加する者もそばで見る者も、地元の祭りを大切に守っているのだ。
伊万里トンテントン
10月19日(大祭)に合わせた土曜日曜
平成28年は10月21日(金)22日(土)23日(日)
http://tontenton.web.fc2.com/syosai.htm
↑伊万里トンテントン
お菓子の始祖を祀る中嶋神社を訪ねる
シゲル:久々に伊萬里神社を訪ねたよ。おかげで、道のわからんでグルーグルしてしてもうたー。
みずえ:ほんなこっちゃん。グーグルマップば使えばよかったね。
シゲル:みずえちゃん、この神社には「お菓子の神様」ば祀った神社もあるて知っとったね?
みずえ:少しは勉強してきたったい。「中嶋神社」、その昔、お菓子の神様、田道間守(たじまもり)は、大陸から「非時香果」(ときじくのかぐのこのみ)の実を持ち帰り、伊万里の地に最初に植えたらしか。その実は「橘」の木の実のことで、みかんの原生種と言われ、中嶋神社には今でも橘の木が植えられとっと。日本では古来、木の実や草の実を総称して「くだもの」と呼び、「菓子(果子)」の字をあてたらしか。こがんして、伊万里は菓子発祥の地と言われるようになったとさ。

シゲル:ピンポーン!
みずえちゃん、さすが、私の薫陶ば受けてよう勉強すっごとなったね。感心感心。この神社には日本三大製菓の一つ、森永製菓の創業者森永太一郎さんの銅像もあっとよ。江崎グリコの創始者も佐賀市蓮池町出身だし、佐賀はやっぱいシュガーロード!たいね。

みずえ:お菓子の神様が伊万里にいるなら、さぞかし、スイーツもおいしいんでしょうね。


シゲル:また食ぶっとね?
やっぱい、酒呑みは甘かとも好いとっけんね!
伊萬里神社の鳥居をくぐり、川沿いの参道を歩いていると楼門が見えてきた。
鮮やかな色に導かれるように険しい石段を上っていくと、中嶋神社に着いた。
ひっそりとした雰囲気に包まれて、「これからも美味しいお菓子を食べられますように」と願い事をして、伊万里駅周辺でスイーツを探してみた。
「伊万里焼饅頭」のお店を発見。
イートインができる店内で饅頭をパクリ。
伊万里焼を模した饅頭の形が可愛らしい。
町の人に教えてもらった洋菓子店にも行ってみた。
マカロンが人気の店で、マカロンと一緒にケーキの端っこを詰め合わせた「はしきれ弁当」と一緒に購入した。
お菓子の神様、おいしいお菓子をありがとう。
はしきれ弁当は佐賀への帰り道、駅弁みたいに列車の中でペロリとたいらげた。
〔日本の和と異国の雰囲気が混在する町〕
伊万里の焼き物は佐賀藩の主軸産業として発展し、伊万里港から都や世界へと渡っていった。
町の各所には焼き物の里らしく、大きな陶人形や壺などが置かれていて伊万里が焼き物の町であることを実感した。


伊萬里神社のたもとの幸橋の欄干には巨大な鶏が二羽向かい合う陶人形が配されていた。
仲が良いオシドリ夫婦を表しているという。

繊細な筆入れと鮮やかな色彩で活き活きと描かれた鶏を見て、海外の文化が行き来した伊万里で育まれた独特の異国情緒を感じた。

お酒もスイーツも満喫できた伊万里探訪、最後に夕景が美しい伊万里津大橋の欄干の大壺を見ていたら、明るく元気な高校生たちが屈託のない笑顔でおしゃべりをしながら歩いていたので、佐賀酒の探訪をしていると話しかけ、「佐賀の酒」というワードを高校生に覚えてもらい、未来の佐賀酒を託す意味で熟年と若人を写真に収めた。

決してナンパをしていたわけではないことをパートナーのみずえが証明する。
(了)
伊万里探訪<その1>へ
伊万里探訪<最終回>へ
(執筆:みずえ)
ご意見や佐賀酒アンバサダーへのメッセージなどお待ちしております。
是非コメント欄にお書き込みください。
読者登録をお願いします。
http://sagasakeambassador.sagafan.jp/blog_subscription.php

10月は、1年の中で伊万里っ子にとって特別な月である。
それは、日本三大喧嘩まつりのひとつ「伊万里トンテントン」が開催されるから。
にわか勉強の叩き込み情報だが、この祭りは、伊万里川河畔にあった香橘(こうきつ)神社と戸渡嶋(ととしま)神社でそれぞれ行われていた御神幸(ごしんこう)祭から、南北朝時代の故事になぞらえ、荒神輿を楠木方、団車を足利方に見立てて合戦をしたというのが始まりといわれている。
昭和30年代には合祀され、伊萬里神社と改称し、この神社の御神幸祭を町では伊万里くんちと称して現在も祭りを継承している。

楼門
トンテントンの名前は、祭りで打ちならす太鼓の音から由来している。
見どころは、祭りの最終日に繰り広げられるクライマックスを飾る「川落とし」である。
双方の神輿と団車が組み合ったまま川に落ち、陸に早く上がった方が勝ちとなる。
組み合いをしたまま川に落ちる様子は、伊万里っ子たちの心意気であり、伝統の重みを感じさせる圧巻の光景だ。

写真協力:伊万里ケーブルテレビ株式会社
祭りに参加する者もそばで見る者も、地元の祭りを大切に守っているのだ。
伊万里トンテントン
10月19日(大祭)に合わせた土曜日曜
平成28年は10月21日(金)22日(土)23日(日)
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↑伊万里トンテントン
お菓子の始祖を祀る中嶋神社を訪ねる
シゲル:久々に伊萬里神社を訪ねたよ。おかげで、道のわからんでグルーグルしてしてもうたー。

みずえ:ほんなこっちゃん。グーグルマップば使えばよかったね。

シゲル:みずえちゃん、この神社には「お菓子の神様」ば祀った神社もあるて知っとったね?

みずえ:少しは勉強してきたったい。「中嶋神社」、その昔、お菓子の神様、田道間守(たじまもり)は、大陸から「非時香果」(ときじくのかぐのこのみ)の実を持ち帰り、伊万里の地に最初に植えたらしか。その実は「橘」の木の実のことで、みかんの原生種と言われ、中嶋神社には今でも橘の木が植えられとっと。日本では古来、木の実や草の実を総称して「くだもの」と呼び、「菓子(果子)」の字をあてたらしか。こがんして、伊万里は菓子発祥の地と言われるようになったとさ。

シゲル:ピンポーン!


みずえ:お菓子の神様が伊万里にいるなら、さぞかし、スイーツもおいしいんでしょうね。



シゲル:また食ぶっとね?


伊萬里神社の鳥居をくぐり、川沿いの参道を歩いていると楼門が見えてきた。
鮮やかな色に導かれるように険しい石段を上っていくと、中嶋神社に着いた。
ひっそりとした雰囲気に包まれて、「これからも美味しいお菓子を食べられますように」と願い事をして、伊万里駅周辺でスイーツを探してみた。
「伊万里焼饅頭」のお店を発見。
イートインができる店内で饅頭をパクリ。
伊万里焼を模した饅頭の形が可愛らしい。
町の人に教えてもらった洋菓子店にも行ってみた。
マカロンが人気の店で、マカロンと一緒にケーキの端っこを詰め合わせた「はしきれ弁当」と一緒に購入した。
お菓子の神様、おいしいお菓子をありがとう。
はしきれ弁当は佐賀への帰り道、駅弁みたいに列車の中でペロリとたいらげた。
〔日本の和と異国の雰囲気が混在する町〕
伊万里の焼き物は佐賀藩の主軸産業として発展し、伊万里港から都や世界へと渡っていった。
町の各所には焼き物の里らしく、大きな陶人形や壺などが置かれていて伊万里が焼き物の町であることを実感した。


伊萬里神社のたもとの幸橋の欄干には巨大な鶏が二羽向かい合う陶人形が配されていた。
仲が良いオシドリ夫婦を表しているという。

繊細な筆入れと鮮やかな色彩で活き活きと描かれた鶏を見て、海外の文化が行き来した伊万里で育まれた独特の異国情緒を感じた。

お酒もスイーツも満喫できた伊万里探訪、最後に夕景が美しい伊万里津大橋の欄干の大壺を見ていたら、明るく元気な高校生たちが屈託のない笑顔でおしゃべりをしながら歩いていたので、佐賀酒の探訪をしていると話しかけ、「佐賀の酒」というワードを高校生に覚えてもらい、未来の佐賀酒を託す意味で熟年と若人を写真に収めた。

決してナンパをしていたわけではないことをパートナーのみずえが証明する。
(了)
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2016年10月18日
第四回、伊万里探訪<その2>
〔伊万里の里で伊万里ん酒を嗜む〕

伊万里市は佐賀市からは一般道路を使って車で1時間半くらいかかるが、有田や長崎県佐世保市にも近い。
最近は西九州道経由で福岡からのアクセスも良くなっている。
伊万里焼の輸出港として栄えた伊万里には昔から続く老舗の飲食店も多い中、お洒落なカフェや洋食屋もあり、食通をうならせる要素が詰まっている。
伊万里駅から歩いて行ける範囲にも魅力的な店がたくさんあるので、グルメのために伊万里に出かける探訪もおすすめしたい。

お酒が恋しくなってきた夕方、地元情報で仕入れたおススメの店を訪ねてみることにした。
伊万里駅から頑張れば1分、普通に歩けば2分という便利な場所にある「真心(しんしん)」。
居酒屋をオシャレにしたような雰囲気の店で、入ってすぐに水槽が置いてある。
海の幸にも期待できそうだ。
これはお酒に合うに違いない。
シゲル:しんしんに行こうて聞いとったばってん、「真心」まごころて書くとねー。そいだけで優しい感じのするね。
みずえ:そうですね。パンダの名前じゃないですよ。さあ、カウンター席に座りましょ。
シゲル:オススメば聞いてみろう! すみません、おすすめは何ですか?
店主:そうですねー、やっぱり刺身ですねー。盛り合わせはオススメですよ。
シゲル:じゃあ、それ! 一人前にしとこうね、他も頼むけん。
伊万里流のおもてなしは、気前のよさと思いやり。
「一人前にしておいてよかった」と目の前に出てきた刺身盛りを見て、二人は実感した。

サザエやハマチ、エビなどその日の仕入れによって変わる刺身が舟に美しく、かつ多めに盛り付けられている。
パッと見は一人前にはとうてい見えない。
人気メニューなのもうなずける。



他にも卵焼きや伊万里に来たからには伊万里牛のサイコロステーキをオーダーしたが、どれも、真心がこもり、量が多めなのだ。
さあ、酒肴が揃えばお酒も進む。
伊万里の店ということで、メニューから地元の酒蔵のお酒をオーダーした。

シゲル:古伊万里 前と松浦一 1合ずつください。


みずえ:シゲルさん、一合でも650円って安い方ですね。ビックリ!
シゲル:料理もお酒もお得感を感じさせるね。伊万里のおもてなしの心意気ば見せてもろうたごたるね。
みずえ:卵焼きも4切れくらいですから二人でも大丈夫って言われたけど、1切れが大きいの!(笑)

シゲル:升にグラスを置いて注いでくれるんだね。そいぎ、乾杯!!
乾杯をした直後のこと。
隣の席に座った男性に見覚えが!
「あ!田尻さん!」
カッパのミイラで有名な地元の酒蔵松浦一酒造の田尻社長がふらっと呑みに寄ったのだという。
いつもの髭を蓄えニコニコしたお顔があった。

間をおかずして今度は古伊万里酒造の前田専務が店のドアを開けて「こんばんはーっ!」。

なんと前田社長とお子様連れで食事に見えたようだ。
この伊万里ならではの遭遇に、嬉しい土産話ができた。

なんといっても蔵元さんから直接お酒の説明を聞きながら飲むなんて、お酒が数倍美味しく感じられたことは言うまでもない。
古伊万里純米酒を冷酒とぬる燗で、松浦一純米赤ラベルを冷酒とぬる燗で、結果4つの味わいを楽しむことができた。
郷の酒は郷の料理にピタリと寄り添い、ほろ酔い状態になった。
伊万里と名の付くメニューを締めに頼んだ。
「伊万里産 黒米おにぎり伊万里牛入り」。
黒いいでたちのおにぎりを頬張ると中にはうずらの卵が入っており、ほぐした牛肉、滋味あふれるご飯と卵のバランスがたまらない。

なんだか食のもてなしに、食べ過ぎたような…。
これが伊万里流の愉しみ方かもしれない。
千鳥足にならない程度におにぎりで締めて、ちょっと歩けば伊万里駅。
改めて利便性の良さに納得。
カワイイまつうら鉄道の絵柄の列車に心癒され、有田への道中も楽しく過ごせた。

有田からは、特急、鈍行、どう乗り換えたら便利か、時刻表をよーく見てチェックしよう。
酔っ払いは列車に揺られて帰途についたが、昼間訪ねた伊万里のハナシ、もう少しお知らせしたいことがあるので、<その3>までお付き合い願いたい。
★しんしんでの飲食
野菜スティック伊万里牛みそで 300円
本日のおすすめ刺身盛り 1980円
伊万里牛サイコロステーキ 990円
有田呉豆腐 冷やっこ 480円
有田鶏卵たっぷり季節のだし巻卵 480円
黒米おにぎり伊万里牛入 420円
古伊万里 前純米酒 (1合)650円
松浦一 純米赤ラベル 辛口(1合) 650円
同じものをぬる燗でも 各650円
ごっつお屋 真心(しんしん)
伊万里市新天町488-14
0955-23-5007
営 17:30~LAST(昼は要予約)
休 水曜
【つづく】
伊万里探訪<その1>へ
伊万里探訪<最終回>へ
(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
ご意見などお待ちしております。
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伊万里市は佐賀市からは一般道路を使って車で1時間半くらいかかるが、有田や長崎県佐世保市にも近い。
最近は西九州道経由で福岡からのアクセスも良くなっている。
伊万里焼の輸出港として栄えた伊万里には昔から続く老舗の飲食店も多い中、お洒落なカフェや洋食屋もあり、食通をうならせる要素が詰まっている。
伊万里駅から歩いて行ける範囲にも魅力的な店がたくさんあるので、グルメのために伊万里に出かける探訪もおすすめしたい。

お酒が恋しくなってきた夕方、地元情報で仕入れたおススメの店を訪ねてみることにした。
伊万里駅から頑張れば1分、普通に歩けば2分という便利な場所にある「真心(しんしん)」。
居酒屋をオシャレにしたような雰囲気の店で、入ってすぐに水槽が置いてある。
海の幸にも期待できそうだ。
これはお酒に合うに違いない。
シゲル:しんしんに行こうて聞いとったばってん、「真心」まごころて書くとねー。そいだけで優しい感じのするね。

みずえ:そうですね。パンダの名前じゃないですよ。さあ、カウンター席に座りましょ。

シゲル:オススメば聞いてみろう! すみません、おすすめは何ですか?
店主:そうですねー、やっぱり刺身ですねー。盛り合わせはオススメですよ。

シゲル:じゃあ、それ! 一人前にしとこうね、他も頼むけん。

伊万里流のおもてなしは、気前のよさと思いやり。
「一人前にしておいてよかった」と目の前に出てきた刺身盛りを見て、二人は実感した。

サザエやハマチ、エビなどその日の仕入れによって変わる刺身が舟に美しく、かつ多めに盛り付けられている。
パッと見は一人前にはとうてい見えない。
人気メニューなのもうなずける。



他にも卵焼きや伊万里に来たからには伊万里牛のサイコロステーキをオーダーしたが、どれも、真心がこもり、量が多めなのだ。
さあ、酒肴が揃えばお酒も進む。
伊万里の店ということで、メニューから地元の酒蔵のお酒をオーダーした。

シゲル:古伊万里 前と松浦一 1合ずつください。



みずえ:シゲルさん、一合でも650円って安い方ですね。ビックリ!

シゲル:料理もお酒もお得感を感じさせるね。伊万里のおもてなしの心意気ば見せてもろうたごたるね。

みずえ:卵焼きも4切れくらいですから二人でも大丈夫って言われたけど、1切れが大きいの!(笑)

シゲル:升にグラスを置いて注いでくれるんだね。そいぎ、乾杯!!

乾杯をした直後のこと。
隣の席に座った男性に見覚えが!
「あ!田尻さん!」

カッパのミイラで有名な地元の酒蔵松浦一酒造の田尻社長がふらっと呑みに寄ったのだという。
いつもの髭を蓄えニコニコしたお顔があった。

間をおかずして今度は古伊万里酒造の前田専務が店のドアを開けて「こんばんはーっ!」。

なんと前田社長とお子様連れで食事に見えたようだ。
この伊万里ならではの遭遇に、嬉しい土産話ができた。


なんといっても蔵元さんから直接お酒の説明を聞きながら飲むなんて、お酒が数倍美味しく感じられたことは言うまでもない。
古伊万里純米酒を冷酒とぬる燗で、松浦一純米赤ラベルを冷酒とぬる燗で、結果4つの味わいを楽しむことができた。

郷の酒は郷の料理にピタリと寄り添い、ほろ酔い状態になった。

伊万里と名の付くメニューを締めに頼んだ。
「伊万里産 黒米おにぎり伊万里牛入り」。
黒いいでたちのおにぎりを頬張ると中にはうずらの卵が入っており、ほぐした牛肉、滋味あふれるご飯と卵のバランスがたまらない。

なんだか食のもてなしに、食べ過ぎたような…。
これが伊万里流の愉しみ方かもしれない。
千鳥足にならない程度におにぎりで締めて、ちょっと歩けば伊万里駅。
改めて利便性の良さに納得。
カワイイまつうら鉄道の絵柄の列車に心癒され、有田への道中も楽しく過ごせた。


有田からは、特急、鈍行、どう乗り換えたら便利か、時刻表をよーく見てチェックしよう。
酔っ払いは列車に揺られて帰途についたが、昼間訪ねた伊万里のハナシ、もう少しお知らせしたいことがあるので、<その3>までお付き合い願いたい。
★しんしんでの飲食
野菜スティック伊万里牛みそで 300円
本日のおすすめ刺身盛り 1980円
伊万里牛サイコロステーキ 990円
有田呉豆腐 冷やっこ 480円
有田鶏卵たっぷり季節のだし巻卵 480円
黒米おにぎり伊万里牛入 420円
古伊万里 前純米酒 (1合)650円
松浦一 純米赤ラベル 辛口(1合) 650円
同じものをぬる燗でも 各650円
ごっつお屋 真心(しんしん)
伊万里市新天町488-14
0955-23-5007
営 17:30~LAST(昼は要予約)
休 水曜
【つづく】
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(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
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2016年10月13日
第四回、伊万里探訪<その1>
〔秘窯の里 伊万里へ。日本と異国文化が混在する港町は、魅力的な食のまち〕

シゲルとみずえの佐賀酒探訪記。
今回は伊万里へと足を延ばしてみた。
伊万里といえば、伊万里焼が有名であり、美味しい伊万里のお酒を美しい伊万里焼で飲みたいと期待は膨らむ。
それに伊万里のソウルフードも体験したい!
そうなると、伊万里の探訪は心優しいハンドルキーパーがいてくれたら理想的なルートをたどることができるというもの。
我らの心の声が聞こえたのか、酒造組合の爽やかなイケメンこと古川氏がハンドルキーパーとして手を挙げてくれた。
ありがたや、ありがたや〜。
秘窯の里 大川内山で陶工たちに思いを馳せる

伊万里に行くなら、伊万里駅から車で15分ほどのところにある大川内山は訪ねておきたい。
大川内山は、鍋島藩による徹底した管理のもと「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作を生み出した藩窯(はんよう)があった山。
三方を山に囲まれ、山水画を思わせる独特の風景はまさに「秘窯の里」だ。

この大川内山には、製陶の秘法を守った関所、お経石窯や清原窯などの登り窯跡、陶工の家などが見事に再現されている「鍋島藩窯公園」がある。
坂道を進むと古窯跡など歴史的文化遺産とともに様々な磁器のオブジェがあり、静かな街並みと自然に調和している。

シゲル:やっぱい伊万里に来たら、大川内山は行きたかよねー。
みずえ:山に連れてこられた陶工たちの努力と技が佐賀の焼き物の礎になっていることを感じるね(しみじみ)
シゲル:なんか、しんみりして、ガラじゃなかよ、みずえちゃん。
みずえ:私、大川内山に来たら、感傷的になるんです。山にかかった霞や陶工のお墓が目の前にあって、ワイワイキャイキャイはできんよねー。
シゲル:そうね。まあ、じっくり窯元ギャラリーでも見に行こうよ。
みずえ:そうですね。わあ、この酒器、シゲルさんにお似合いですよ!。

(写真協力 北村和秀氏)
シゲル:よかね、こがん形シュキシュキ!! ってか。
みずえ:わかりました。
どうやら空腹で思考回路がショートしたみたいですね。
冗談はさておき、我々は「伊万里・有田焼伝統産業会館」を見学。
静かな大川内山から町に下ることに。
伊万里っ子のソウルフードは?「ドライブイン鳥」!
次に目指すは、「ドライブイン鳥」。
伊万里は、伊万里牛や玄海の魚介類も全国的に有名だが、地元に人にとってのおススメは「ドライブイン鳥」。
そんな地元に愛されているお店で昼食をとることにした。

「やき鳥1番、鳥めし2番」と書かれた看板に、キャラクターのにわとりの絵。
国道沿いのこの看板を見過ごすことはあるまい。
昼時ということもあろうが、駐車場はすでにほぼ満車である。
やき鳥も鳥めしも食べたい我々は、鳥めしとスープのミニセットに単品の肉をつけることにした。

みずえ:やっぱり人気店は多いですね。
家族連れやサラリーマン、色々な人が来ていますね。
シゲル:おいたちは、サラリーマンとOLに見ゆっやろうか?
みずえ:私たちはスーツとか着ていないから、上司部下ではなく、親子に見えるかもですよ(笑)
シゲル:親子でんなんでんよか、そんなら親子丼でも食べようか?
みずえ:ザンネーン。鳥には丼物はないんですよ。鶏肉そのものを味わいましょう。

数分の待ち時間で席に案内された。
運ばれてきた肉はツヤツヤしていて新鮮さが伝わってくる。
塩胡椒のみのシンプルな味付けで、ガス火で焼く。

鳥めしは、ミニセットとは思えないほどのボリューム。

ミニで正解かもしれない。
コンロの真上に上下可動の通気口があり、煙を吸い取ってくれる。
まるで潜水艦の潜望鏡みたいだ。口の位置が合えば煙をスムーズに吸い取ってくれるが、口の位置が合わないと…周辺が煙でいっぱいになるのでご留意を。

肉、ご飯、スープといったシンプルな品揃えだったが、味は満足、お腹は満腹、 伊万里に来たという実感がわいてきた。
伊万里っ子のソウルフードを体感できて、ケッコーいい気分!
シゲル:みずえちゃん、まだ伊万里探訪は始まったばっかいで、「トリ」じゃなかとに「オオトリ」ば飾ったね!
伊万里探訪はまだまだ続くが、、、

二人はその後もニワトリとケッコー(コケッコー)出合うことになる。


ドライブイン鳥
伊万里市大坪町甲1384-2
0955-23-0667
営 11:00~23:00(OS)
休 第1・3水曜、12月31日、1月1日
鳥めしミニ定食 380円
ネック 555円
若どり 555円
お酒情報(お店のメニューより抜粋)
特別純米酒 能古見 980円(300ml飲みきり)
山田錦純米酒 東一 980円(300ml飲みきり)
松浦一 いすい750円(300ml飲みきり)
古伊万里 吟醸 750円(300ml飲みきり)
伊万里太鼓 680円(300ml飲みきり)
宮の松本醸造 750円(300ml飲みきり)
全て消費税別
【つづく】
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伊万里探訪<最終回>へ
(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
ご意見などお待ちしております。
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シゲルとみずえの佐賀酒探訪記。
今回は伊万里へと足を延ばしてみた。
伊万里といえば、伊万里焼が有名であり、美味しい伊万里のお酒を美しい伊万里焼で飲みたいと期待は膨らむ。
それに伊万里のソウルフードも体験したい!
そうなると、伊万里の探訪は心優しいハンドルキーパーがいてくれたら理想的なルートをたどることができるというもの。

我らの心の声が聞こえたのか、酒造組合の爽やかなイケメンこと古川氏がハンドルキーパーとして手を挙げてくれた。

ありがたや、ありがたや〜。

秘窯の里 大川内山で陶工たちに思いを馳せる

伊万里に行くなら、伊万里駅から車で15分ほどのところにある大川内山は訪ねておきたい。
大川内山は、鍋島藩による徹底した管理のもと「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作を生み出した藩窯(はんよう)があった山。
三方を山に囲まれ、山水画を思わせる独特の風景はまさに「秘窯の里」だ。
この大川内山には、製陶の秘法を守った関所、お経石窯や清原窯などの登り窯跡、陶工の家などが見事に再現されている「鍋島藩窯公園」がある。
坂道を進むと古窯跡など歴史的文化遺産とともに様々な磁器のオブジェがあり、静かな街並みと自然に調和している。

シゲル:やっぱい伊万里に来たら、大川内山は行きたかよねー。

みずえ:山に連れてこられた陶工たちの努力と技が佐賀の焼き物の礎になっていることを感じるね(しみじみ)

シゲル:なんか、しんみりして、ガラじゃなかよ、みずえちゃん。

みずえ:私、大川内山に来たら、感傷的になるんです。山にかかった霞や陶工のお墓が目の前にあって、ワイワイキャイキャイはできんよねー。

シゲル:そうね。まあ、じっくり窯元ギャラリーでも見に行こうよ。

みずえ:そうですね。わあ、この酒器、シゲルさんにお似合いですよ!。


(写真協力 北村和秀氏)
シゲル:よかね、こがん形シュキシュキ!! ってか。

みずえ:わかりました。

冗談はさておき、我々は「伊万里・有田焼伝統産業会館」を見学。
静かな大川内山から町に下ることに。

伊万里っ子のソウルフードは?「ドライブイン鳥」!

次に目指すは、「ドライブイン鳥」。

伊万里は、伊万里牛や玄海の魚介類も全国的に有名だが、地元に人にとってのおススメは「ドライブイン鳥」。

そんな地元に愛されているお店で昼食をとることにした。

「やき鳥1番、鳥めし2番」と書かれた看板に、キャラクターのにわとりの絵。
国道沿いのこの看板を見過ごすことはあるまい。
昼時ということもあろうが、駐車場はすでにほぼ満車である。

やき鳥も鳥めしも食べたい我々は、鳥めしとスープのミニセットに単品の肉をつけることにした。


みずえ:やっぱり人気店は多いですね。

シゲル:おいたちは、サラリーマンとOLに見ゆっやろうか?

みずえ:私たちはスーツとか着ていないから、上司部下ではなく、親子に見えるかもですよ(笑)
シゲル:親子でんなんでんよか、そんなら親子丼でも食べようか?

みずえ:ザンネーン。鳥には丼物はないんですよ。鶏肉そのものを味わいましょう。


数分の待ち時間で席に案内された。
運ばれてきた肉はツヤツヤしていて新鮮さが伝わってくる。
塩胡椒のみのシンプルな味付けで、ガス火で焼く。

鳥めしは、ミニセットとは思えないほどのボリューム。

ミニで正解かもしれない。
コンロの真上に上下可動の通気口があり、煙を吸い取ってくれる。
まるで潜水艦の潜望鏡みたいだ。口の位置が合えば煙をスムーズに吸い取ってくれるが、口の位置が合わないと…周辺が煙でいっぱいになるのでご留意を。


肉、ご飯、スープといったシンプルな品揃えだったが、味は満足、お腹は満腹、 伊万里に来たという実感がわいてきた。
伊万里っ子のソウルフードを体感できて、ケッコーいい気分!

シゲル:みずえちゃん、まだ伊万里探訪は始まったばっかいで、「トリ」じゃなかとに「オオトリ」ば飾ったね!

伊万里探訪はまだまだ続くが、、、

二人はその後もニワトリとケッコー(コケッコー)出合うことになる。



ドライブイン鳥
伊万里市大坪町甲1384-2
0955-23-0667
営 11:00~23:00(OS)
休 第1・3水曜、12月31日、1月1日
鳥めしミニ定食 380円
ネック 555円
若どり 555円
お酒情報(お店のメニューより抜粋)
特別純米酒 能古見 980円(300ml飲みきり)
山田錦純米酒 東一 980円(300ml飲みきり)
松浦一 いすい750円(300ml飲みきり)
古伊万里 吟醸 750円(300ml飲みきり)
伊万里太鼓 680円(300ml飲みきり)
宮の松本醸造 750円(300ml飲みきり)
全て消費税別
【つづく】
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(執筆:みずえ 挿絵:シゲル)
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