2016年07月11日
第一回、佐賀市白山・「のこ さがん酒処」編
〔佐賀はよいとこ城下町〕

シゲル:今日はどこへ行こうか?
みずえ: のこ に行きましょう。
シゲル:よかね。美人ママのところね。
みずえ:佐賀駅からだと南へ(佐賀では方向を東西南北で言う)どんどんどん(佐賀弁の擬音の三拍子)と県庁に向いて土橋(どばし)まで行って、西へ曲がったらすぐ。
シゲル:雨も降ってきたし。バスで行こうか。
みずえ:そいぎバスに乗って行こうか。ありゃ、市営バスに佐賀ん酒の描いてあっよ。よかね?
こいに乗って行きましょう。

二人は のこ 目指してバスセンターから佐賀酒ラッピングバスに乗り白山へ。
ここは江戸時代、長崎と小倉を結ぶ長崎街道が通っていた所で佐賀城下町の札の辻が立てられていた交通の要所で、今でも多くの飲食店が立ち並び夜も賑わう。のこ に行く前に長崎街道をぶーらぶら歴史散策。丸ボーロ屋さんの甘い香りが鼻をくすぐる。カレー屋さんのいい匂いも。近所にある高寺や竜造寺八幡宮でお参り。いったい何をお願いしたのやら。
もちろんアンバサダー丸の航行安全をネ。
佐賀城下町の北を東西に流れる十間堀川は、その昔、川幅が十間あってお城の外堀の役目もしていた。川には船が行き交い、ここから有明海に出て日本中や外国ともつながっていた。白山は長崎街道も通り船運もよく佐賀随一の繁華街として繁栄していたそうだ。昭和の流行歌「佐賀はよいとこ」にも、佐賀県内の一番の名所として
♪~ 楠の青葉もそよそよと、えー暮れりゃ白山人通り、~♩
~ 灯る鈴蘭花の町、ホントニ、ヨカナイ、ヨカトコロ ~♫
と歌われたほど賑やかだったとか。今でも鈴蘭通り、鈴蘭橋がある。のこ は十間堀川と長崎街道のそば、八幡宮のすぐ前にぽつんと灯りをともしている。

〔いよいよ、のこ に〕
みずえ:なるほど、街歩きもしたし、歴史の勉強でちょっと疲れたけん、ぼちぼち のこ に行きましょ。
シゲル:そんないのこのこついて行くけん、、、、
佐賀駅から唐人町を通り十間堀川を渡って白山に行く橋は通称「土橋(どばし)」というが、現在では土橋という橋はなく、中央橋、広栄橋、そして御幸橋となんと3つの橋に分かれる。のこ は御幸橋を渡ったすぐのところにある。以前は「大ばかもり食堂」という人気の食堂があり、「働かざる者食うべからず」と書いてあったという。のこ にも「働かざる者飲むべからず」などと貼り紙があるのでは。
まさか、、、
。
みずえ:ほら、もうそこにのこの提灯の見えよっよ。雨のザーザーザー降ってきたやんね。早う、入ろう。お酒とあったかいおでんの待っとおよ。
シゲル:この〇い提灯の下に△と□を合わせた木の説明板はおでんのこんにゃくや豆腐に似とおね。説明版に、「雨の日は客が少ないから沈む」て書いてあったよ。入ってみゅうか?

・・・・のこ のドアを開けて入る・・・・
シゲル:あっ、ほんなこてお客さんのおんさらん。やっぱい沈んどんさんやろか?
のこママ:いらっしゃーい!
シゲル:ありゃ、ニコニコ笑うて、明るかね。ママは美しかね。ホレボレすっばい。タイプやね。
みずえ:なんば、シゲルさんはニタニタして目尻ば下げてから、いやあね。
のこ は数年前に駅前でおでん屋をやっていた坂元法子さんが「鍋島」の生酒の美味しさに惹かれて始めた佐賀酒専門店で、品揃え数十種類と豊富。お好みのお酒を一合、半合、三勺単位で提供してくれる。お酒通の人や酒女子にも人気のお店。店内はくの字型のカウンターとテーブル席が三つ。カウンター奥に冷蔵庫、壁には佐賀らしく酒器が飾られている。カウンターには佐賀の酒蔵風景のスケッチコースターが貼ってあり、酒場の雰囲気を盛り上げている。
お酒はお得な季節のお酒の三杯飲み比べセットもあり、まずはそれをいただくことに。
シゲル:まずは、ママおすすめの利き酒セットを。
のこママ:そうね、今日のおすすめは、東鶴、鍋島、天吹で、いかがかしら。トクトクトク、、、

シゲル:良い眺めですね。飲んでもいいですか?
のこママ:どうぞ、できたら左から順に飲んでみては、いかがかしら。
シゲル:なるほど。愛にも恋にも順番が。では一番左の大きいグラスから。
みずえ:あっ、それは和ぎ水といって、お水なの。
シゲル:えっ??水ね??佐賀市の水だったら多布施川大吟醸だよね。
みずえ:あー、シゲルさんお酒の本にそう書いてあったわね。ふふっ。
シゲル:面白かネーミングやろ。水は無料やろね?
のこママ:はい、お酒と同量以上の水は体にもいいですからお好きに飲んでください。
シゲル:みずえちゃんも、遠慮せんで酒ば注文せんね。言うとくばってん、今日は、わ、割り勘やけんね、わかっとんね。お酒は自由、平等、博愛て佐野常民さんも言うたやろ。
みずえ:エー、クスッ
。割り勘負けはせんけん、よかですよ。
みずえ:それでは、私は「能古見」と「宮の松」をください。

シゲル:へぇー、最近の酒女子はそういう飲み方ばしんさっとね。利き酒セットは3勺を3杯、2セット頼めば6種類のんで、二合飲めるつうことか。
みずえ:なんばぶつぶつ言いよんね?
シゲル:お酒と女性は二ゴウまでとか、だれか言いよったね。
みずえ:二ゴウさんとか許さんよー!!
シゲル:オー、コワッ!?お酒は二合までと…。
のこママ:おでんは何になさいますか。セットだと3つ選べますよ。
シゲル:そいぎ、大根と厚揚げとこんにゃくばくれんね。こんにゃくはこんやくうなんちゃってね。
みずえ:私は、卵は絶対食べたい! 他はお任せで。
シゲル:ズルッ(すする音)。あれっ?のこ のおでんはスープの美味しかね。
みずえ:そうよ、のこ のおでんはお出汁のきいたスープが美味しいのよ。柚子こしょうを入れるとまた一味違うわよ。


のこ の料理は、定番のおでんのほか、一品料理も美味しいものが揃っている。赤鶏のタタキ、サバの白ワイン煮、だし巻きのほか佐賀のソウルフードともいえる魚ロッケも旨い。



〔佐賀ん酒とママに酔う〕
シゲル:クイー。フー。東鶴は濃ゆくてうまかですね。好いとー。鍋島はすっきりスーと入る。良かねー。天吹はやさしい香りに包まれて、幸せー。佐賀ん酒も色々あるったいね。愛も恋も夢中になりそう。甘くてとろけるジュンちゃん、クールで知的なチエちゃん、やさしく包んでくれるみずえさんみたい。
みずえ:まあ、シゲルさんったら、お酒を女性に例えるなんて、いやねぇ。でも当たっているかも。
シゲル:もう一杯、珍しいお酒とかあったら。
のこママ:では、これなど、いかがかしら。トクトクトク、、、
シゲル:オヤッ?!「万里長」ですね?グビリ。うん、純朴で真っ直ぐな佐賀んもんのような、つまり私のような酒だね!
のこママ:伊万里の小さい家族でやっている蔵のお酒です。
シゲル:佐賀ん酒もいろいろあんね。みずえさん、今から美味しか佐賀ん酒ば探して二人で旅すっけん。仲良うしてね。
みずえ:なんだか少し酔ったんじゃあないですか。ぼちぼち切り上げますか?
シゲル:ごめん、最後にもう一杯だけ。みずえさんのおすすめば飲ませてくんさい。
みずえ:ママ、「万齢」の夏酒をお燗でください。45℃ぐらいで。
シゲル:エッ?!このお酒、生でしかも純米吟醸って書いてあっばってん、お燗してよかとね?
みずえ:吟醸でも生でもしっかりしたお酒は、上手にお燗してあげれば、美味しいそうよ。
シゲル:へー、そうなんだ。その前に冷でちょこっと飲ませて。クイー。おー、こりゃあうまか。
のこママ:はーい、お燗ですよ。どうぞ。器も変えましょうね。唐津焼ね。トクトクトク、、、

シゲル:チビリ、チビリ。おー、これは、なんとも、ふわーと体中に香りと旨さが広がって開いていく感じがなんとも、極楽だね。燗酒ってすごいね!これって、マルボーロ、もとい、マルコポーロ以来の新発見!
みずえ:でしょう。お燗することでお酒の世界が広がるのよ。
シゲル:美人ママが燗付けてくれたけんね。こういうのを燗番娘というんだな。
のこママ:いやねぇ、娘だなんて。私も少しいただいていいかしら。
シゲル:どぞどぞ。トクトク、、、
のこママ:あーら、ほんと。これは美味しいわね。
シゲル:温泉もぬる湯の人肌ぐらいの温度でリラックスできるけど、ぬる燗もまるでお母さんの胎内にるような心地よさだね。これぞぬる燗の悦楽!官能の世界!
みずえ:シゲルさん、酔っぱらったわね?
シゲル:おや、のこママもほんのり桜色になって色っぽいなあ。
ひとりしみじみと飲むよりも、お客さんと楽しく飲むのが好きというのこママ。もしかして、もう少しねばると一緒に横で飲んでくれるかな、と勝手に期待がふくらむ。
シゲル:あれ?ママが歌っている!?
♪ 何があってももういいの ~~♩
あなたと越えたい 天城越え ~~♫
みずえ:これってママのおはこよ。
シゲル:あなたと越えたいってもしかして私のことかなあ??
みずえ:酔っ払いおじさんの勝手な思い込みにも困ったものです。さあ。もう退散しましょう。お勘定をお願いし桝。
ドアの外まで私たちを見送ってくれたママは、「またいらしてくださいね、お待ちしています」と私の目を見てやさしく言ってくれた。きっと私だけに特別に言ってくれたのだと、今でもそう思っている幸せなシゲルだった。

【はしごメモ】
店名:のこ さがん酒処
住所:佐賀市白山1-2-6
でんわ:0952-23-2888
営業:18:00~24:00(OS23:30)
お酒:晩酌セット850円(おでん3ケとお酒かビール一本)
利き酒セット1200円(おでん3ケとお酒3杯)
料理:おでん各種、一品料理
(執筆:シゲル)

シゲル:今日はどこへ行こうか?
みずえ: のこ に行きましょう。
シゲル:よかね。美人ママのところね。
みずえ:佐賀駅からだと南へ(佐賀では方向を東西南北で言う)どんどんどん(佐賀弁の擬音の三拍子)と県庁に向いて土橋(どばし)まで行って、西へ曲がったらすぐ。
シゲル:雨も降ってきたし。バスで行こうか。
みずえ:そいぎバスに乗って行こうか。ありゃ、市営バスに佐賀ん酒の描いてあっよ。よかね?
こいに乗って行きましょう。


二人は のこ 目指してバスセンターから佐賀酒ラッピングバスに乗り白山へ。
ここは江戸時代、長崎と小倉を結ぶ長崎街道が通っていた所で佐賀城下町の札の辻が立てられていた交通の要所で、今でも多くの飲食店が立ち並び夜も賑わう。のこ に行く前に長崎街道をぶーらぶら歴史散策。丸ボーロ屋さんの甘い香りが鼻をくすぐる。カレー屋さんのいい匂いも。近所にある高寺や竜造寺八幡宮でお参り。いったい何をお願いしたのやら。
もちろんアンバサダー丸の航行安全をネ。
佐賀城下町の北を東西に流れる十間堀川は、その昔、川幅が十間あってお城の外堀の役目もしていた。川には船が行き交い、ここから有明海に出て日本中や外国ともつながっていた。白山は長崎街道も通り船運もよく佐賀随一の繁華街として繁栄していたそうだ。昭和の流行歌「佐賀はよいとこ」にも、佐賀県内の一番の名所として
♪~ 楠の青葉もそよそよと、えー暮れりゃ白山人通り、~♩
~ 灯る鈴蘭花の町、ホントニ、ヨカナイ、ヨカトコロ ~♫
と歌われたほど賑やかだったとか。今でも鈴蘭通り、鈴蘭橋がある。のこ は十間堀川と長崎街道のそば、八幡宮のすぐ前にぽつんと灯りをともしている。

〔いよいよ、のこ に〕
みずえ:なるほど、街歩きもしたし、歴史の勉強でちょっと疲れたけん、ぼちぼち のこ に行きましょ。
シゲル:そんないのこのこついて行くけん、、、、

佐賀駅から唐人町を通り十間堀川を渡って白山に行く橋は通称「土橋(どばし)」というが、現在では土橋という橋はなく、中央橋、広栄橋、そして御幸橋となんと3つの橋に分かれる。のこ は御幸橋を渡ったすぐのところにある。以前は「大ばかもり食堂」という人気の食堂があり、「働かざる者食うべからず」と書いてあったという。のこ にも「働かざる者飲むべからず」などと貼り紙があるのでは。
まさか、、、

みずえ:ほら、もうそこにのこの提灯の見えよっよ。雨のザーザーザー降ってきたやんね。早う、入ろう。お酒とあったかいおでんの待っとおよ。
シゲル:この〇い提灯の下に△と□を合わせた木の説明板はおでんのこんにゃくや豆腐に似とおね。説明版に、「雨の日は客が少ないから沈む」て書いてあったよ。入ってみゅうか?

・・・・のこ のドアを開けて入る・・・・
シゲル:あっ、ほんなこてお客さんのおんさらん。やっぱい沈んどんさんやろか?
のこママ:いらっしゃーい!
シゲル:ありゃ、ニコニコ笑うて、明るかね。ママは美しかね。ホレボレすっばい。タイプやね。
みずえ:なんば、シゲルさんはニタニタして目尻ば下げてから、いやあね。

のこ は数年前に駅前でおでん屋をやっていた坂元法子さんが「鍋島」の生酒の美味しさに惹かれて始めた佐賀酒専門店で、品揃え数十種類と豊富。お好みのお酒を一合、半合、三勺単位で提供してくれる。お酒通の人や酒女子にも人気のお店。店内はくの字型のカウンターとテーブル席が三つ。カウンター奥に冷蔵庫、壁には佐賀らしく酒器が飾られている。カウンターには佐賀の酒蔵風景のスケッチコースターが貼ってあり、酒場の雰囲気を盛り上げている。
お酒はお得な季節のお酒の三杯飲み比べセットもあり、まずはそれをいただくことに。
シゲル:まずは、ママおすすめの利き酒セットを。
のこママ:そうね、今日のおすすめは、東鶴、鍋島、天吹で、いかがかしら。トクトクトク、、、


シゲル:良い眺めですね。飲んでもいいですか?
のこママ:どうぞ、できたら左から順に飲んでみては、いかがかしら。
シゲル:なるほど。愛にも恋にも順番が。では一番左の大きいグラスから。
みずえ:あっ、それは和ぎ水といって、お水なの。
シゲル:えっ??水ね??佐賀市の水だったら多布施川大吟醸だよね。
みずえ:あー、シゲルさんお酒の本にそう書いてあったわね。ふふっ。
シゲル:面白かネーミングやろ。水は無料やろね?
のこママ:はい、お酒と同量以上の水は体にもいいですからお好きに飲んでください。
シゲル:みずえちゃんも、遠慮せんで酒ば注文せんね。言うとくばってん、今日は、わ、割り勘やけんね、わかっとんね。お酒は自由、平等、博愛て佐野常民さんも言うたやろ。
みずえ:エー、クスッ

みずえ:それでは、私は「能古見」と「宮の松」をください。

シゲル:へぇー、最近の酒女子はそういう飲み方ばしんさっとね。利き酒セットは3勺を3杯、2セット頼めば6種類のんで、二合飲めるつうことか。
みずえ:なんばぶつぶつ言いよんね?
シゲル:お酒と女性は二ゴウまでとか、だれか言いよったね。

みずえ:二ゴウさんとか許さんよー!!

シゲル:オー、コワッ!?お酒は二合までと…。

のこママ:おでんは何になさいますか。セットだと3つ選べますよ。
シゲル:そいぎ、大根と厚揚げとこんにゃくばくれんね。こんにゃくはこんやくうなんちゃってね。

みずえ:私は、卵は絶対食べたい! 他はお任せで。
シゲル:ズルッ(すする音)。あれっ?のこ のおでんはスープの美味しかね。
みずえ:そうよ、のこ のおでんはお出汁のきいたスープが美味しいのよ。柚子こしょうを入れるとまた一味違うわよ。


のこ の料理は、定番のおでんのほか、一品料理も美味しいものが揃っている。赤鶏のタタキ、サバの白ワイン煮、だし巻きのほか佐賀のソウルフードともいえる魚ロッケも旨い。




〔佐賀ん酒とママに酔う〕
シゲル:クイー。フー。東鶴は濃ゆくてうまかですね。好いとー。鍋島はすっきりスーと入る。良かねー。天吹はやさしい香りに包まれて、幸せー。佐賀ん酒も色々あるったいね。愛も恋も夢中になりそう。甘くてとろけるジュンちゃん、クールで知的なチエちゃん、やさしく包んでくれるみずえさんみたい。
みずえ:まあ、シゲルさんったら、お酒を女性に例えるなんて、いやねぇ。でも当たっているかも。

シゲル:もう一杯、珍しいお酒とかあったら。
のこママ:では、これなど、いかがかしら。トクトクトク、、、

シゲル:オヤッ?!「万里長」ですね?グビリ。うん、純朴で真っ直ぐな佐賀んもんのような、つまり私のような酒だね!
のこママ:伊万里の小さい家族でやっている蔵のお酒です。
シゲル:佐賀ん酒もいろいろあんね。みずえさん、今から美味しか佐賀ん酒ば探して二人で旅すっけん。仲良うしてね。

みずえ:なんだか少し酔ったんじゃあないですか。ぼちぼち切り上げますか?
シゲル:ごめん、最後にもう一杯だけ。みずえさんのおすすめば飲ませてくんさい。
みずえ:ママ、「万齢」の夏酒をお燗でください。45℃ぐらいで。
シゲル:エッ?!このお酒、生でしかも純米吟醸って書いてあっばってん、お燗してよかとね?

みずえ:吟醸でも生でもしっかりしたお酒は、上手にお燗してあげれば、美味しいそうよ。
シゲル:へー、そうなんだ。その前に冷でちょこっと飲ませて。クイー。おー、こりゃあうまか。
のこママ:はーい、お燗ですよ。どうぞ。器も変えましょうね。唐津焼ね。トクトクトク、、、


シゲル:チビリ、チビリ。おー、これは、なんとも、ふわーと体中に香りと旨さが広がって開いていく感じがなんとも、極楽だね。燗酒ってすごいね!これって、マルボーロ、もとい、マルコポーロ以来の新発見!

みずえ:でしょう。お燗することでお酒の世界が広がるのよ。

シゲル:美人ママが燗付けてくれたけんね。こういうのを燗番娘というんだな。

のこママ:いやねぇ、娘だなんて。私も少しいただいていいかしら。
シゲル:どぞどぞ。トクトク、、、

のこママ:あーら、ほんと。これは美味しいわね。
シゲル:温泉もぬる湯の人肌ぐらいの温度でリラックスできるけど、ぬる燗もまるでお母さんの胎内にるような心地よさだね。これぞぬる燗の悦楽!官能の世界!
みずえ:シゲルさん、酔っぱらったわね?
シゲル:おや、のこママもほんのり桜色になって色っぽいなあ。
ひとりしみじみと飲むよりも、お客さんと楽しく飲むのが好きというのこママ。もしかして、もう少しねばると一緒に横で飲んでくれるかな、と勝手に期待がふくらむ。
シゲル:あれ?ママが歌っている!?
♪ 何があってももういいの ~~♩
あなたと越えたい 天城越え ~~♫
みずえ:これってママのおはこよ。

シゲル:あなたと越えたいってもしかして私のことかなあ??

みずえ:酔っ払いおじさんの勝手な思い込みにも困ったものです。さあ。もう退散しましょう。お勘定をお願いし桝。
ドアの外まで私たちを見送ってくれたママは、「またいらしてくださいね、お待ちしています」と私の目を見てやさしく言ってくれた。きっと私だけに特別に言ってくれたのだと、今でもそう思っている幸せなシゲルだった。

【はしごメモ】
店名:のこ さがん酒処
住所:佐賀市白山1-2-6
でんわ:0952-23-2888
営業:18:00~24:00(OS23:30)
お酒:晩酌セット850円(おでん3ケとお酒かビール一本)
利き酒セット1200円(おでん3ケとお酒3杯)
料理:おでん各種、一品料理
(執筆:シゲル)
Posted by シゲルとみずえ at 09:00│Comments(2)
│佐賀酒探訪
この記事へのコメント
お店の雰囲気が伝わってきて、私もカウンターで飲んでる気分になりました。
(本当は日本酒が飲めないのです・・)
次回も楽しみにしています。
(本当は日本酒が飲めないのです・・)
次回も楽しみにしています。
Posted by おの at 2016年07月14日 19:57
>おのさん
書き込みありがとうございます。「シゲル&みずえ」が軽快な佐賀弁トークを交えながら、お酒や料理の紹介だけでなく、お店の雰囲気、店主さんの人柄、その街の歴史や街並みなど、さまざまな視点から佐賀ん酒を紹介していきますので、どうぞ宜しくお願い致します。「シゲル」の温かみのある自筆イラストにもご期待ください。
書き込みありがとうございます。「シゲル&みずえ」が軽快な佐賀弁トークを交えながら、お酒や料理の紹介だけでなく、お店の雰囲気、店主さんの人柄、その街の歴史や街並みなど、さまざまな視点から佐賀ん酒を紹介していきますので、どうぞ宜しくお願い致します。「シゲル」の温かみのある自筆イラストにもご期待ください。
Posted by 管理者 at 2016年08月04日 11:45
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